もう公教育に任せていられない
スペシャリスト達が枠を超えて立ち上がる!
2012年3月25日キックオフイベントを開催しました
震災後、子どもを持つ親たちの心に広がったのは
「将来どうなるのだろうか?」
「ちゃんと子どもたちは生活できるのだろうか?」という不安です。
公教育だけをみた場合、答えは「NO」です。 それは仕方がないことなのです。
これから必要となってくる⼒は「地球上のどこででも生きて自分を発揮できる力」。しかし、公教育は集団に対して知識を増やす教育が第1であり、個⼈の感受性教育、社会で必要なスキルはずっと後です。また家庭で補うにも親1人の⼒では限界があります。 だからこそ、子どもには(1)家庭(2)学校の他に「第3の場」が必要になってきます。 その「第3の場」とは子ども達の五感を最大限に刺激し、このIT社会で不⾜がちな「リアルな体験の場」です。
そこで様々な分野のスペシャリストがそれぞれの枠を超えて集まり、子どもたちがチャレンジを楽しむ環境を考え、 多様性に飛んだ「リアルな体験の場」を創りだすために立ち上がりました。枠を超えたアイディアを⼤人達が持ち寄り、 枠を超えたコラボレーションを行い、これからの子どもたちに必要な「環境」と「プログラム」をスペシャリストが 創りだしていきます。
※趣意文の詳細はこちらをクリック!
<イベントレポート(治部れんげさんのtwitterより抜粋)>
出井さんの基調講演、とても面白かったです。ご自身が学んだ成城小学校での思い出、「ひとりのおじいちゃんとして」お孫さんとのやり取りを紹介されたこと。お嬢さんが海外と日本の学校を経験、評価尺度の違いに驚いたことなど。日本の公教育のあり方が、戦後から変わっていないと問題を指摘。出井さんの講演、要は学校に文句を言うより親が変わるべきということ。ある中学校で「子どもが読書をしない」と嘆く母親に「お母さんが最近読んで面白かった本は?」と尋ねたら「私は本を読みません」という冗談みたいな話もあったとか。日本の公教育に問題は多いけれど、まずは親が自覚をもって子どもに色んな経験をさせたり、休みの旅行計画を立てたりしましょう、というのは腑に落ちました。この発想は、声の研究家である楠瀬さんのお話や、子どもの自己肯定感を高めるプロジェクトに取り組む大葉さんのお話につながってきます。また、イベントを主催した竹村さんが手掛けているリトルアンバサダープログラムのように、日本にいながら多様性を実感できるものもあります。竹村さんによると、世界の国の違いを知った子ども達は、日本国内の違い、自分と他人の違いに目覚めていくそうです。公教育では足りない、と不満を言うだけでなく、具体的にそれを補完していく子ども参加のプロジェクトを動かしているところが、竹村さんのすごいところだなと思いました。ちなみにシンポに登壇したべさんの研究所では、サムスン幹部の人材育成や、政府から経済分析を請け負うなど、まさに国の未来を担う人づくりを手がけています。こうした、いわゆる「グローバル人材」育成の話と、足元の子どもの教育がつながって見えたところが、今日のイベントの収穫でした。そしてフィンランド大使館の方の、パパ育休は当然という発言からは、国が何を重視して政策を作るか、という問題をあらためて考えさせられました。要するに「やるか、やらないか」ですね。個人的には堂珍敦子さんがすごく素敵だなあと思いました。ご存知、VERYモデルにして4児の母。昭和の長屋を目指す、という言葉通り、お子さんは地域の中で育っているそうです。お泊りしあいっこは当たり前でよその子の歯ブラシ含め20本くらい常備してあるというのがすごいです。挨拶できる子になって欲しいから、バスやタクシーを降りる時に親が自ら大きな声で「ありがとうございます」を言う、子どもにコミュニケーション力をつけさせたかったら、母親がまずそれをつけるなどシンプルだけど理想的で実践が難しいことを日々なさっているのがすごいな、と。理屈としての「あるべき子育て論」ではなく、地に足がついた、共感でき真似したい育児の日々を聞いて素晴らしいなと思いました。
日 時: 2012年3月25日(日)
会 場: 東京プリンスホテル (東京都港区芝公園3−3−1)
時 間: 13時15分-16時30分
登壇者: 出井伸之 氏
(クオンタムリープ株式会社 代表取締役 ファウンダー&CEO)
ミッコ・コイヴマー氏
(フィンランド大使館
報道・文化担当参事官。イクメンアンバサダー)
裵東徹 氏
(IWCJ財団特別顧問。アジア未来人才研究所ファウンダー)
大葉ナナコ 氏(公益社団法人日本誕生学協会代表理事)
楠瀬誠志郎 氏(ブレイヴォーパラ(Breavo-para)主宰)
堂珍敦子 氏 (VERY(ヴェリイ)専属モデル)
治部れんげ 氏(IWCJ財団Global Moms Network コアメンバー。
経済誌記者「稼ぐ妻・育てる夫」著者)
蛯原英里 氏 (ena AMICE代表)
吉田雅信 氏 (DREAMFOREST CORPORATION代表)
竹村真紀子 (IWCJ財団)
司 会: 大崎麻子 氏 (IWCJ財団Global Moms Network コアメンバー)
定 員: 限定300名 ※無料ベビーシッターサービスあり
主 催: 一般財団法人International Women’s Club JAPAN (IWCJ)
協 力: 東京プリンスホテル
【当日のプログラム】
1.基調講演: 出井伸之 氏
(クオンタムリープ株式会社 代表取締役 ファウンダー&CEO)
2005年6月にソニー会長兼グループCEOを退任後、2006年9月にクオンタムリープ株式会社を設立、ベンチャー企業の育成支援を中心に日本の競争力を高めるための活動をグローバルに展開している。2003年から2007年まで日本経団連副会長も務める。現在はソニー株式会社アドバイザリーボード議長、他にアクセンチュア株式会社、百度株式会社、フリービット株式会社、レノボの社外取締役なども務める。
2.基調講演: ミッコ・コイヴマー 氏
(フィンランド大使館 報道・文化担当参事官。イクメンアンバサダー)
3. パネルディスカッション:
「子どもの未来をつくるプラットフォーム」
■パネリスト: 裵東徹(べ・ドンチョル) 氏
(IWCJ財団特別顧問。アジア未来人才研究所 ファウンダー)
Black Diamond Club代表で日韓中で活躍する未来人才育成の教育家。アジア未来人才研究所を設立して次世代の経営と人材育成について研究。アジア未来人才研究所は、韓国政府機関である韓国情報化振興院との共同研究を実施し未来社会の予測および、それに対するソリューションを開発している。また全国経済連合(※日本の経団連にあたる)で企業家及び役員対象のワークショップおよび未来創造革新を主題とした講義を開催している。2007年にはパックスアジア時代を主導するリーダーズネットワークである Black Diamond Club を設立。アジアのトップクラスのリーダー等と積んで来た人脈と経験を土台に日韓中で経営コーチングおよび未来戦略経営コンサルティングを実施している。また同時に、Black Diamond Junior Clubも設立。韓国全土でトップクラスの人才を選抜して次世代人才の育成を実施している(今年で7期目)。企業家としても幾多の実績を残し、2000年に観光産業発展に寄与した功労として企業家として最年少で大韓民国大統領表彰(外貨獲得実績)を受けている。2011年1月に著作の「2030年 富の未来図」が日本で翻訳出版され Amazon 書籍部門で総合1位となった。現在は中国の北京に居住。
■パネリスト: 大葉ナナコ 氏(公益社団法人日本誕生学協会代表理事)
有限会社バースセンス研究所所長
公益社団法人誕生学協会 代表理事
1987年に自然出産や母乳育児を経験し、女性のボディ・ システムやいのちをつなぐ優れたデザイン性に感動。受講した出産準備教育の分野や産後のライフデザイン、ストレスマネジメントに関心を持つ。
専門職の必要性を感じ、テレビ番組や出版分野で出産・育児の情報コーディネイターをしながら、国内外で妊娠・出産の生理や心身のサポート、出産準備教育、カウンセリングやボディワーク、慶応義塾大学通信教育学部で出産準備教育に必要な心理学、教育学、社会学などの単位を取得。
2003年有限会社バースセンス研究所を設立。産前産後の生涯学習、パートナーシップ支援、女性の心身に優しく豊かな出産を実現するための調査・研究・講座運営・出版・後任の育成を開始。世代別の優しい出産の学習プログラムを生み出し「誕生学」®と名づける。
2005年、有限責任中間法人 日本誕生学協会を設立。(現・公益社団法人)
次世代の娠娠出産育児を豊かにするべく、助産師、産科医、学識者保護者たちと協働し、次世代支援者「誕生学アドバイザー」育成を開始。親子のエンパワーメント活動を開始する。
2男3女の母。著書に『Life誕生学の現場から』(ポプラ社)、「怖くない育児」(講談社)「安産バイブル」(主婦の友社)など多数。
■パネリスト: 楠瀬誠志郎 氏(Breavo-para主宰)
楠瀬誠志郎氏(Breavo-para主宰)は、日本におけるヴォイストレーニングの草分け的存在、楠瀬一途氏の長男として生まれ(楠瀬一途:声楽家・著作に「ヴォイス・トレーナーの発言」カワイ楽譜 1971など)
幼少の頃より、ヴォイストレーニング・発声学を学びました。
1981年より数々のプロシンガーのトレーニングにあたり、1986年CBSソニー(現Sony
Records)より「宝島」でデビュー。TBS系ドラマ「ADブギ」主題歌「ほっとけないよ」、TBS系ドラマ「ぽっかぽか」主題歌「しあわせまだかい」が大ヒット。これまでに13枚のオリジナルアルバム、21枚のシングルを発表。聴く人を優しくあたたかく包み込むヴォーカルは"天使の歌声"と評されています。また、郷ひろみのヒット曲「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」など楽曲提供したアーティストは沢田研二、SMAP、工藤静香など多岐にわたります。2000年ヴォイストレーニングアカデミーを設立し、2006年東京・表参道に、声を磨くレッスンスタジオBreavo-paraをオープン。
現在も、自らスタジオで「表現」の素晴らしさ、楽しさ、気持ちよさを伝え続けています。
■パネリスト: 堂珍敦子 氏(VERY(ヴェリイ)専属モデル)
1978年奈良県生まれ。キャンペーンガールや「JJ」専属モデルを務めたのち2004年結婚。
産休後「VERY」の専属モデルに。現在も子育てをしながら「VERY」の人気モデルとして活躍中。双子を含む4児の母。光文社より『「甘え上手」な子育て論』が好評発売中。
■コーディネーター: 治部れんげ 氏
(IWCJ財団「Global Moms Network」コアメンバー。経済誌記者)
経済誌記者。2006年より1年間、ミシガン大学フルブライト客員研究員として、アメリカ男性の家事育児参加とそれが妻のキャリアに与える影響について文献調査とインタビューを行い、英文リポート "How American Men's Participation in Housework and Childcare Affects Wives' Careers" と著書『稼ぐ妻・育てる夫:夫婦の戦略的役割交換 アメリカ人52人のワーク・ライフ・バランス』(勁草書房)にまとめた。33歳で息子(現在3歳)、37歳で娘(同0歳)を出産。20代を会社人間として過ごした経験と反省を踏まえ、希望する人は、若いうちに出産し仕事も続けられる社会をつくりたいと考えている。
4. スペシャリスト達の活動紹介:
■「音のチカラ」: 吉田雅信 氏
(DREAMFOREST CORPORATION代表)
1980年 ソニー株式会社入社
1983年 世界初民生用カムコーダー
「ベータムービー」のカメラ開発プロジェクトリーダー
1995年 世界初民生用デジタルカムコーダー
DCR-VX100商品開発プロジェクトリーダー
1996年 世界最小最軽量デジタルカムコーダー
DCR-PC7商品開発プロジェクトリーダー
2001年 ハンドヘルドコンピュータカンパニー(PDA クリエ)プレジデント
2004年 SEMCJ(ソニーエリクソンモバイルコミュニケーション㈱)日本事業部門責任者
2007年 ソフトバンクモバイル常務執行役員、プロダクトサービス本部長
2011年 出井伸之が率いるクオンタムリープに参画
■「ふれるチカラ」: 蛯原英里 氏(ena AMICE代表)
1979年 宮崎県生まれ
1997年 高校卒業と同時に上京
2001年 看護学校卒業、看護師国家資格を取得。
NICU(新生児集中治療室)約6年間勤務。
2007年 憧れであったアパレル業界へ転職、PRとして勤務。
もっと、直接近くで女性のために活動したいと考える中、ベビーマッサージの本との出会い、ベビーマッサージの魅力に引き込まれ退社。退社後、ベビーマッサージについて学ぶ
2011年 スキンシップコミュニケーション協会 ベビーマッサージ資格取得。アプリケアカレッジ協会 ベビーヨガインストラクター資格取得
2012年 社団法人 国際ホリスティックセラピー協会 チャイルドボディセラピスト インストラクター資格取得
実際に肌と肌を触れ合うことで、母も子も幸せになれる!さらには、その周りの家族、人も笑顔で幸せになれる!「ママ自身もこころからキレイに・ハッピーになれる方法」をいろんな人にもっと知ってもらいたいと『ena AMICE』を設立。現在、看護師としての視点・経験を活かしつつ、チャイルドボディセラピストとして活動中。
■「多様性のチカラ」: 竹村真紀子
(一般財団法人International Women's Club JAPAN 代表理事)
留学団体EFカレッジス・インタースタディ・ファーイースト株式会社にてセールスおよびプロモーションを統括。「もっと留学を広い場所からサポートしたい」と留学メディア会社トゥモローに移り、留学雑誌の企画・留学webサイトの運営を行う。
その後、大阪商工会議所主催のPWA(Project Work Ability:仕事の段取り力)検定など検定プログラムの企画会社代表を務めるとともに、現在も行政•国際機関・企業で「仕事の段取り力向上」「異文化交渉・マナー」などの講師として各地で講演やワークショップを行っている。
シンガポールをはじめ世界を20年間転々とした経験、自らの子育て・留学コーディネーター・研修講師の経験、東京ディズニーランドを総合プロデュースされた堀貞一郎先生のテーマサロンでの議論などにより「小さいうちからの環境の大切さ」を痛感し、2010年一般財団法人International Women's Club JAPANを設立。2児の母。一種教員免許取得。日本人初のハンガリーフラワーデザイナー国家資格取得。
■ その他、会場にいらっしゃるスペシャリストのご紹介
5. 交流カフェ:
「子どもの未来をつくるプラットフォーム」について、スペシャリスト達も参加のグローバルカフェ。
■司会: 大崎麻子
(一般財団法人International Women's Club JAPAN 理事。
「Global Moms Network」コアメンバー。)
ジェンダー/開発専門家。大学院在学中に長男(16歳)を出産。UNDP(国連開発計画)NY本部でジェンダーと女性のエンパワーメントを担当し、世界各地で多くのプロジェクトに携わる。在職中に長女(9歳)を出産。産休明けには娘をおぶって5カ国に出張。退職・帰国後、フリーの専門家として、国際機関やNGOで活動中。関西学院大学と聖心女子大学では「ジェンダー論」を教える。「女性も男性も同じように、持って生まれた可能性を開花させられるような国・社会づくりと教育」がライフワーク。港区男女平等参画推進委員やPTA役員などの地域活動も。